器のお手入れ

   

使うほどに少しずつ変化していくのが楽しみな器。
ほんの少し手をかけることでお気に入りの器がますます愛しくなります。
いつまでも気持ちよくお使いいただくためのお手入れ方法です。

 

◆ ご購入後の最初のお手入れ

 

高台の確認

器によっては底の部分がざらざらと感じるものがあります。
テーブルや食器棚、ほかの器を傷つけてしまうことがありますので、 目の細かいサンドペーパーなどで擦るか、2客の底をすり合わせてからお使い下さい。

 

煮沸

土ものの器は吸水性が高く、そのままお使いになるとシミになる場合があります。
特に白化粧を施したものや粉引、焼締のものは一度煮沸することで土が締まり、 汚れが染みにくくなると言われています。

 
  • 大きめの鍋に器がかぶるくらいの水又はとぎ汁を入れ火にかけます。
    (ひとつまみの米ぬかでも良い)

  • 沸騰したら器が動かないくらいの弱火で30分程度煮沸します。

  • その後冷めるまでそのまま浸けておき、丁寧に水で洗いよく乾燥させてください。
  •  

水止め加工されたものは煮沸すると変色することがあり、 煮沸せずにお使いいただいたほうが良いものもございます。
詳しくは下の作家別のお取り扱いをご覧下さい。

 

◆ 普段のお手入れ

 

盛り付ける前に


  • 盛り付ける前にしばらく水に浸けることで油分やシミ、匂いの浸入を防ぐことが出来ます。
  • 電子レンジオーブンのご使用はおすすめできません。
    別の容器で温めたあとに盛り付けて下さい。
  •  

器によっては電子レンジなど使用できるものがございます。
詳しくは下の作家別のお取り扱いをご覧下さい。

 

洗い方


  • お使いになった後の汚れは早めに落として下さい。
  • そのままにしておくと落ちにくくなってしまいます。
    又、つけおき洗いも変色やシミの原因になりますのでお控えください。
  • 食器洗浄機は水流が強いため器を傷つける原因となりお勧めできません。
  • 汚れが気になるときは薄めたキッチン用漂白剤につけて下さい。
  •  

片付けるとき

 
  • 洗浄後はよく乾燥させてから保管してください。 湿気が残っているとカビや匂いの原因となります。
  • 器を重ねて収納するときは間にクッションを挟んでおくと傷を防ぎます。

  •  
 

作家別のお取り扱い

 
煮沸と電子レンジ(オーブン)のご使用について作家さんにお聞きしました。
その他のお手入れについては上の「普段のお手入れ」をご覧下さい。 
 

遠藤素子さんのうつわ 

はじめてお使いになる前に水又はぬるま湯に一晩つけて下さい。
電子レンジは通常の温めでしたら問題ありません。
 

大沼道行さんのうつわ

織部と黒ドットは煮沸せずにお使いいただけます。
織部は土が柔らかいので、ご使用の際にチップに気をつけて頂くと、ご購入時と変わらずに長くご使用頂けます。

お湯やお水にさっとくぐらせてからご使用頂くと、器が軽く水分を含み、お料理も器も美しく見えます。
電子レンジ、オーブンのご使用はお控えください。
 

奥田章さんのうつわ

全ての作品にシミ止めのコーティングをしていますので煮沸せずにお使いいただけます。
粉引のうつわはしみやすいので盛り付ける前にしばらく水に浸けることをおすすめします。 
電子レンジは通常の温めでしたら問題ありません。
オーブンのご使用はお控えください。
 

小澤基晴さんのうつわ

出荷前に一度お米のとぎ汁にくぐらせていますが、しみ防止のため、煮沸されることをおすすめします。 
料理を盛る前に軽く水に浸してからお使いになるとシミがつきにくくなります。
電子レンジはしみの原因となりますのでお勧めできません。
オーブンのご使用はお控えください。
 

加藤益造さんのうつわ

全ての作品にシミ止めのコーティングをしていますので煮沸せずにお使いいただけます。
粉引のうつわはしみやすいので盛り付ける前にしばらく水に浸けることをおすすめします。 
電子レンジはしみの原因となりますのでお勧めできません。
オーブンのご使用はお控えください。
 

金井啓さんのうつわ

煮沸せずにお使いいただけますが、ご使用になる度に水に通してから使って頂くと、においが移ったりしみたりするのを軽減できますのでおすすめします。
電子レンジ、オーブンのご使用はお控えください。
 

今野安健さんのうつわ

煮沸せずに普通に洗うだけですぐにお使いいただけます。
電子レンジは通常の温めでしたら問題ありません。
オーブンのご使用はお控えください。
 

佐藤崇さんのうつわ

止水処理をしておりますので煮沸せずにお使いいただけます。
電子レンジは通常の温めでしたら問題ありません。
 

原田七重さんのうつわ

粉引きと灰釉の器は煮沸してからのご使用をおすすめします。
電子レンジ、オーブンのご使用はお控えください。
 

林拓児さんの器

煮沸せずにお使いいただけますが、ご使用になる度に水に通してから使って頂くことをお薦めします。
気になる方は米の研ぎ汁で煮沸し、完全に乾かしてから使って下さい。
 

馬場勝文さんの器

煮沸せずにお使いいただけますが、ご使用になる度に水に通してから使って頂くことをお薦めします。
電子レンジは通常の温めでしたら問題ありません。
 

馬渡新平さんのうつわ

煮沸してからのご使用をおすすめします。器の水漏れを防ぎ汚れにくくなります。
電子レンジ、オーブン、食器洗い乾燥機のご使用はお控えください。
 

村上直子さんのうつわ

全ての作品にシミ止めのコーティングをしていますので煮沸せずにお使いください。
電子レンジ、オーブンのご使用はお控えください。
 

山本泰三さんのうつわ 

煮沸してからのご使用をおすすめします。
その都度サッと水に潜らせてから使うと器の表情もよくなり、シミ等がつきにくくなります。
どんどん使い込むことで器の色・艶が落ち着き風合いが増します。
できるだけ手洗いをおすすめしますが、食器洗浄機を利用されても問題ありません。
使用後は汚れを早く落とし、台所用洗剤で洗った後、よく乾燥してから収納してください。
電子レンジは通常の温めでしたら問題ありません。
 

余宮隆さんのうつわ

煮沸せずに普通に洗うだけですぐにお使いいただけます。
また、電子レンジもご使用になれます。
 

沖澤康平さんのガラスのうつわ

煮沸、電子レンジ、食器洗浄機のご使用はお控えください。
 

左藤玲朗さんのガラスのうつわ

煮沸、電子レンジ、食器洗浄機のご使用はお控えください。
 

原口潔さんの真鍮のカトラリー 

食べ物や水の中に長時間放置しますと変色することがありますので、使い終わった後はあまり時間を空けず洗って水気を取ってください。(食洗機不可)

マヨネーズやチーズなど酸味のあるものや、硫黄の含まれた温泉水などは、 早めに変色することがございますが、変色しても毒性はありませんのでご安心ください。

変色やくすみが気になりましたら、食器用研磨剤やスコッチブライト等で磨いてください。
磨いた部分は真鍮の地の色が出ますがしばらくすると馴染んできます。

長時間使わないと湿気などにより変色しますので、じゃんじゃん使ってください。
 

ラオスのカトラリー

お使いいただくうちに木の表面の油分がなくなり艶がなくなってきましたら、植物性オイル(オリーブオイル等)を少量布につけて軽く拭いてください。
油分が木に浸透し艶が出てきます。